概要 - iOS app / OBNG Lite

Octave Band Noise Generator Lite

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「Octave Band Noise Generator Lite」は、さまざまな音響測定、サウンドチューニング、聴感効果などの基準音源に使えるオクターブバンド・ノイズ信号生成アプリです。上位アプリ「Octave Band Noise Generator」のノイズ生成機能をシンプル化した無料バージョンです。

一般的な計測用に使われるホワイトノイズ、オーディオチェック用のピンクノイズだけでなく、1/1オクターブバンドのフィルタリングによって、音響解析等に最適なテスト音源を作ることができます。

オクターブバンドノイズは、環境音測定の基準音源、サウンドチューニング、耳鳴り緩和やサウンドマスキングのための音響効果音など、様々な用途にご利用いただけます。

つぎのような室内音響や建築現場での環境音測定に対応した計測用音源としてお使いいただけます。

・遮音量測定

・室内音場分布測定

・残響時間測定


オクターブバンドノイズは、その他の用途としてイヤホン、ヘッドホンの聴感上の特性を合わせる用途などにも有効です。 ソース信号としてピンクノイズを選択し、1/1オクターブバンド、中心周波数125Hz、1kHz、8kHzのノイズ信号を順次再生することで、聴感上の帯域の強弱を判断することができます。再生機器の周波数帯域特性が判れば、別途イコライザーにてお使いのイヤホンをご自身の好みの音質に調整できるでしょう。


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製品情報

バージョン : 1.1
リリース : 2017/4/20
サイズ : 2.3 MB

カテゴリ : ユーティリティ、ミュージック
互換性 : iOS 10.3以降が必要。

特長

ホワイトノイズ、ピンクノイズの生成 : 20Hz - 20kHz
1/1 オクターブバンドノイズ : 8種類、中心周波数 - 63Hz, 125Hz, 250Hz, 500Hz, 1kHz, 2kHz, 4kHz, 8kHz.
オクターブバンドノイズは複数の周波数帯域を同時に選択可能。
信号出力 : 40秒。

ノイズ信号

室内やホールなどの音響測定やサウンド調整は、広帯域ノイズ信号を利用すると便利です。一般には、ホワイトノイズ、ピンクノイズやブラウンノイズが使用されます。さらに詳細な測定評価やチューニングをするために、特定周波数が帯域分割されたようなオクターブバンドノイズをテストノイズ信号として利用します。


「Octave Band Noise Generator」は、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズをソース信号として、オクターブバンドフィルタ(1/1オクターブ)による周波数帯域制限したノイズ信号を生成できます。任意のオクターブ帯域を選択して、オクターブバンドパス・フィルタを通したノイズ信号を出力できます。また、オクターブバンドパス・フィルタをパスすることで、広帯域ノイズ信号を出力できます。

ソース信号 : ホワイトノイズ、ピンクノイズを選択可能。
オクターブバンドフィルタ : 1/1オクターブバンドまたは、フィルタなし(広帯域ノイズ)から選択可能。

基本操作手順

このアプリの基本的な操作手順はつぎのとおりです。


(1) ノイズ信号源の選択 : ”White”または”Pink"または”Brown"ボタンをタップして、ベースとなるノイズ信号を選択します。初期起動時のデフォルトはホワイトノイズです。

(2) バンドパスフィルタの選択 : "Octave"ボタンをタップして、オクターブバンド幅選択します。順番にタップすると、1/1オクターブ(1/1 Oct)、または、フィルタなし(Octave)が選択できます。初期起動時のデフォルトはフィルタなしです。

(3) オクターブバンドの選択 : "1/1Oct"が選択されているとき、周波数帯域(中心周波数)ボタンをタップして、出力したい周波数帯域を選択します。 初期起動時には、オクターブバンドは選択されていませんので、無音(デジタルゼロ)です。

(4) 信号出力の開始/停止 : "Start"ボタンをタップすると、ノイズ信号出力を開始し、周波数スペクトラムが表示されます。"Stop"ボタンをタップすると停止します。また、タイマーによって自動停止します。


ホワイトノイズ

ホワイトノイズは、単位周波数帯域(1Hz)に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定の雑音で、白色雑音とも呼ばれます。 一定幅の周波数帯域で音響パワーで見たときには周波数が高くなるにつれて3dB/octで高い周波数の方が高くなります。

オクターブバンドパス・フィルタをパスすることで、広帯域なホワイトノイズ信号を出力できます。


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ピンクノイズ

ピンクノイズは、ホワイトノイズに-3dB/octのローパスフィルターを通した雑音です。 周波数が高くなるにつれて右下がりの周波数特性になります。一定の周波数帯域ごとのエネルギーが均一になるため、周波数帯域別の音量を評価する目的に適した雑音です。すなわち、どのオクターブの帯域でみても音の大きさが同じ音であるため音響調整や測定ではピンクノイズがよく使用されます。

オクターブバンドパス・フィルタをパスすることで、広帯域なピンクノイズ信号を出力できます。


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オクターブバンド・ノイズ

オクターブバンドノイズは、1/Nオクターブ(Nは自然数)で周波数帯域を取り出したノイズです。オクターブを基準とした一定の周波数帯域の音量を測定評価するために利用できます。


本アプリは、ホワイトノイズおよびピンクノイズをソース信号として、任意のオクターブ帯域を選択して、オクターブバンドパス・フィルタを通したノイズ信号を出力できます。初期起動時には、オクターブバンドは選択されていませんので、無音(デジタルゼロ)です。



1/1オクターブバンド・ノイズ

1/1オクターブバンドノイズは中心周波数63Hzから8kHzまでの8分割されたオクターブバンドで構成されます。任意のオクターブバンドを選択してノイズ信号を生成することができます。


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インフォメーション

"Information"ボタンをタップすると、製品情報を表示します。

"Support Information"をタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。 "Apps Info"をタップすると、App Storeが起動して当社アプリ製品情報を表示します。

本製品のレビュー評価をご記入いただく際には、こちらからアクセスが可能です。

リリースノート

Octave Band Noise Generator Lite version 1.1 バージョンアップ (April 20, 2017)
Octave Band Noise Generator Lite version 1.0 リリース (November 9, 2016)

備考

大音量の連続した高周波信号は、大きすぎると感じていない場合でも、スピーカーやヘッドホンなどを損傷する可能性がありますので、ご注意をお願いいたします。
Bluetooth機器との無線接続には対応していません。
AirPlayによるデータ伝送はApple社独自の音声データ圧縮による無線通信方式のため、AirPlay接続機器との相性や無線状態によって、ランダムなノイズを発生することがあります。特に高い周波数帯域では発生することがありますので、ご注意ください。
長時間起動させる場合には、バッテリーの消費が大きいことがあります。
オクターブバンドフィルタ周波数は、”IEC 61260:1995" および "JIS C 1514:2002”に準拠しています。

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