概要

Vibroscope Lite - 振動レベル測定ツール

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「Vibroscope Lite」は、iPhoneの加速度センサーを使った振動計測・解析ツールです。床、机などに置いての使用や手持ちでも使えるように、端末の方向に関係なく水平、鉛直方向を判定して計測できます。本アプリは、「Vibroscope」の機能をシンプル化した無料アプリです。

あなたの周りの迷惑な低周波振動、たとえば、交通振動、工場騒音、フロア振動などの振動レベルがどの程度なのか知りたいことがありませんか?

「Vibroscope Lite」は、直接耳で聞こえないような低周波振動を可視化してモニター表示することができます。水平方向を2軸ベクトル表示、鉛直方向を時間軸波形表示でグラフィカルに表示することで、直感的に振動レベル(加速度 : 単位 m/s2)を知ることができます。


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また、地震計などの振動加速度表示で使われるガル単位 (Gal) は、「1 Gal = 1 cm/s2」ですので、本アプリの計測表示値を100倍した数値になります。

環境騒音などのサウンドレベル測定(騒音計)が必要な場合には、iPhone用サウンドレベル測定解析アプリ「Sound Level Analyzer」のご利用をお勧めします。

製品情報

バージョン : 6.0
リリース : 2022/12/13
サイズ : 3.1 MB
互換性 : iPhone、iOS 15.0以降が必要。
カテゴリ : ユーティリティ、ライフスタイル
ステータス : 配信停止中

特長

「Vibroscope Lite」は、つぎのような特長があります。


振動加速度のリアルタイム表示(水平方向 - 2軸ベクトル平面グラフ、垂直方向 - 時間軸波形)[単位:m/s2]
3軸合成加速度表示(Compo) [単位:m/s2]
サンプリング周期 : Fast、Slow
表示レンジ : 0 - 2.0 m/s2
リニアスケールグラフ表示
各測定値のピークレベル表示(Peak)
タイマー計測 : 20秒で自動停止
測定開始時のスタート遅延時間:3秒
各測定値のピークレベルのGAL単位表示: 地震計等で使われるGal単位での振動加速度値の同時表示

アプリケーション

本アプリは、つぎのような用途でもお使いいただけます。


#応用例
車通行、工場騒音などによる、床や壁の加速度、周波数成分を解析
オーディオ機器などのハウリング、振動を計測評価
自動車、電車などの乗り心地や運転操作の解析評価
水平方向の体の揺れ検知によるバランス感覚テスト
地震などの振動加速度の表示


# 単位変換について :

振動レベル測定は加速度単位[m/s2]の表示です。他の単位系に変換するには、つぎの換算をおこなってください。

地震計などで利用されるCGS単位系のガル単位 (Gal : 1 Gal = 1 cm/s2)に変換する場合

* [ガル表示](Gal) = [測定加速度 m/s2] x 100

重力加速度を基準とする加速度単位(G)に変換する場合

* [重力加速度換算表示](G) = [測定加速度 m/s2] / [標準重力加速度 9.80665 m/s2]

振動レベル測定表示

一般的な振動レベル測定(加速度測定)をおこないます。


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スタートボタンをタップすることで、振動レベル測定を開始し、ストップボタンをタップすることで停止します。


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スピードボタン(Fast/Slow)で加速度センサーのサンプリング速度を変更し、レンジボタン(+、−)で、表示レンジを切り替えることができます。振動レベル測定は、実効加速度、その最大値(Peak)の測定値[m/s2]を表示します。


上部に水平方向の2軸グラフ表示、下部に鉛直方向の時間軸波形表示をグラフィカルに表示します。"Peak"ボタンをタップすることで、測定値の表示をON/OFFできます。


iPhone端末の姿勢方向に関係なく、水平、鉛直方向を検出して計測できます。2軸グラフ表示では端末の姿勢により、X−Y軸、X−Z軸、Y−Z軸のいずれかの表示になります。(この自動表示には、iPhone端末設定の「画面縦向きのロック」を解除していただく必要があります。)


3軸合成加速度(COMPO)

3軸合成加速度がオレンジラインで描画されます。"Compo"ボタンをタップすると表示されます。

サンプリング周期(測定時間設定)

"SLOW"または"FAST"ボタンをタップすることで、振動レベルを検出する加速度センサーのサンプリング周期を指定します。測定騒音源の種類や発生傾向にあわせて設定してください。計測中はサンプリング周期の切り替えはできません。

なお、サンプリング周期はハードウェア端末やiOSシステムの動作環境などによって影響受けることがあります。

[FAST] : 100Hz (デフォルト)

[SLOW] : 40Hz

測定表示レンジ(+/−)

"+" または "ー" ボタンをタップすることで、振動レベルの表示範囲(レンジ)を指定します。 測定する騒音源の振動レベルの大きさにあわせて設定してください。

[+] : 表示できるレンジが大きくなります。

[ー] : 表示できるレンジが小さくなります。

測定値表示(PEAK)

"Peak"ボタンをタップすると、ピーク測定値をON/OFF表示することができます。現在の測定中のピークレベルホールド値を表示します。3軸合成加速度は"COMPO"と表示されます。

また、地震計等で使われるGal単位での振動加速度値を同時表示します。

インフォメーション

"Info"ボタンをタップすると、製品情報と機能説明を表示します。機能説明は上下方向にスクロール表示することができます。測定画面に戻るには、"Close"ボタンをタップしてください。


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リリースノート

Version 6.0 リリース(December 13, 2022)
Version 5.0 リリース(Ferbuary 11, 2022)
Version 4.2 リリース(March 22, 2021)
Version 4.1 リリース(September 10, 2020)
Version 4.0 リリース(April 25, 2020)
Version 3.1 リリース(June 30, 2019)
Version 3.0 リリース(December 29, 2018)
Version 2.0 リリース(February 22, 2018)
Version 1.2 リリース(June 11, 2016)
Version 1.1 リリース(September 17, 2015)
Version 1.0 リリース(September 5, 2015)

iOS設定の留意点

本アプリは、写真へのアクセスをおこないます。初期起動時に、iOSよりアクセス承認を求められますので、その際には必ず許可していただく必要があります。 もし、不許可にされた場合には、iOSのプライバシー制限により、画像データ保存ができません。その際には、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「写真」)で、このアプリからのアクセスを「許可」していただくことで、利用可能になります。
バックグラウンドでは動作しませんので、長時間の測定をするためには、iOSの基本設定(「設定」>「一般」>「自動ロック」)で「しない」に設定してください。データロギングを利用する場合にはかならず設定してください。
測定表示は測定開始時に端末姿勢方向を検出して自動設定されます。正しく表示するためには、iPhone端末のコントロールセンター設定で「画面縦向きのロック」を解除していただく必要があります。

備考

測定表示のxyz軸は、iPhoneに搭載されている加速度センサの空間軸を基準としており、本アプリでは端末状態により2軸表示座標と時間軸座標を自動的に決定します。

・端末を縦方向にした状態:2軸グラフ x-z, 時間軸 y

・端末を横方向にした状態:2軸グラフ y-z, 時間軸 x

・端末液晶面を天に向けた状態:2軸グラフ x-y, 時間軸 z

測定できる周波数に関して、加速度センサからのデータサンプリング周期は Fast 100Hz、Slow 40Hzです。ハードウェア端末やiOSシステムの動作環境などによって影響受けることがあります。
本アプリは端末およびセンサ毎のばらつきや精度誤差があるため、正式な測定には推奨いたしません。また、振動が大きい場合には誤差が蓄積する恐れがあり適切な表示ができない場合があります。 このため、厳密な測定値を保証するものではなく、日常的な振動レベルを測る補助ツールとしてお使いください。
自動車の運転中または機械の操作中には使用しないでください。
長時間測定を行う場合には、バッテリーの消費が大きいことがあります。

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